教授
博士(作業療法学)
Kaori Kawabata
川端 香
- 専門分野
- 脳卒中、高次脳機能障害、
自動車運転 - 資格
- 作業療法士
研究テーマ
- ・高齢ドライバーの自動車運転時の視線解析
- ・危険運転をするドライバーの脳機能に関する研究
- ・脳損傷者の自動車運転再開支援
高齢者や障害者は
運転しちゃいけないのか!?
近年、高齢者や障害者による悲惨な交通事故がニュースで取り上げられ、世の中は、高齢者や障害者に早期免許返納を促すような流れになりつつあります。重大な事故の加害者になること、被害者を出すことは絶対に避けなければいけません。一方で、福井県は公共交通機関が乏しく、どの年齢層も自動車なしでは十分な生活を送ることができません。高齢化や過疎化が進む中、病気や障害によって自動車運転が出来なくなるのは、生きていくことを困難にします。自動車運転をやめると、閉じこもり、うつ症状、認知症の進行、死亡リスクの増加など、健康に悪影響を与えると言われており、非常に悩ましく切実な問題です。
自動車運転は「認知・判断・操作」の工程から成り立っており、ハンドルやアクセル・ブレーキを操作するための運動機能に加えて、注意力や記憶力などの脳機能が非常に重要です。加齢や脳の病気によって、運動機能と脳機能が低下すると自動車運転能力も低下します。
これらを踏まえ、高齢者や障害者の自動車運転に関する研究を実施しております。例えば、交通事故の経験がある高齢者の注意力、あおり運転のような危険な運転をしている時の脳血流量、若者と高齢者の運転中の視線移動に違いなどを調査・分析しています。このような研究によって、交通事故と注意力と関係、安全運転には脳のどの部位が関与するのか、運転時にはどこを見ているのかを明らかにするだけでなく、運転を中止する基準の明確化や、安全運転をサポートするためのトレーニングや車両・標識の開発につなげたいと考えております。